久ぶりに癌のエッセイを書きました。今日のブログは患者さんの事を省略して、一早く載せます!毎日、癌の患者さん多くて、癌と診断されてからの精密検査や手術前や抗がん剤治療前にすぐ免疫力UP、体力UP、癌を抑制する漢方薬を服用する方以外は、ほとんどが治療後の再発・転移した後や抗がん剤治療の効果がない方です。。
残念です、本当に遅いです!
ガン治療と予防の一番の理想法は漢方薬の併用!
2021年3月24日 侯 殿昌
日本人の死因の第一位は、平成3年からずっと悪性新生物の癌です。癌の発病率と死亡率は年々高くなっています。しかし現時点では、癌の完治法はありません。癌は一番怖くて治しにくい病気の一つです。癌は予防と早期発見が第一、治療法は西洋医学と漢方医学の組み合わせが一番の理想法だと思います。
一、漢方における癌の歴史
癌はどういう病気でしょか?癌という文字から分かります。「癌」という漢字は漢方医学が発達した漢の時代(紀元前206年~220年)に作られ、悪いもの[腫瘍]がたくさんあり(品)、早く拡大する、岩のように固いもの(山)での病気(やまい垂れ)を表します。従って、癌は新しい病気ではなく、昔からの病気です。漢方医学では「気」は血流のエネルギーです。癌は、弱い気と汚れた血流(毒素、老廃物、細菌、ウエルスなど)が溜まると塊の「腫瘍」になると考えます。
癌の漢方治療は「扶正袪邪」が基本で「扶正」は体力・免疫力・胃腸機能・造血機能・内臓機能をいい「正気」を高める、「袪邪」は腫瘍やがん細胞を言い「邪物」を除きます。がんの漢方治療は自身の「抗がん力」(体力、免疫力、胃腸機能、造血機能、内臓機能)を高めることが中心です。特に宋の時代に「消、溶、軟、散」の漢方薬でがんの成長を抑制する、癌を小さくする治療薬がありました。現在の研究で証明された癌に効く漢方薬には当帰、川芎、紅花、丹参、黄苓、石斛など数十種類の生薬があり、例えば、日本薬局方の「十全大補湯」漢方処方は1085年中国宋の時代の処方で、近年、富山大学和漢研究所などの研究でガン細胞の抑制効果、免疫力を高めることが証明されました。
二、がんの漢方治療実績
中国では1950年代から癌治療に3大治療と「抗がん力」を高める漢方薬の併用を実施して著しい治療効果がとれています。例えば、中国上海復旦大学附属がんセンター長の劉 魯明(りゅう ろめい)教授は日本やアメリカで末期膵臓がんの平均生存が5~6ヶ月なのに対し、漢方薬との併用で生存実績は平均40ヶ月。5年以上の生存者は西洋医学治療の0%に対して漢方薬だけか漢方薬と併用するは25%です。
日本でキャスターの鳥越俊太郎さんは4回ガン手術をしましたが、ガン発見以来ずっと漢方薬を併用し、驚くほど早く回復し仕事に復帰できました。また、徳島大学の研究で進行性子宮頚ガンの抗ガン剤治療と漢方薬を併用した患者さんは15年後の生存率16.7%に対して、抗ガン剤だけの患者さんは2%と8倍以上の差です。
漢方治療では個人の体質・体調や癌の種類、症状、手術の有無、放射線、抗がん剤治療、免疫療法などの状況に合わせて生薬を組み合わせて調合しますので効果は高いと考えられます。
三、癌と診断された後の対策
癌の早期診断はなかなか難しく、癌を見つけたら殆どはまず精密検査をして、手術などの治療を待つでしょう。しかし、その間にも癌はどんどん増殖して大きくなり、転移しやすくなります!
中国では癌と診断されたら再検査、手術、抗がん剤治療など関係なく、すぐに漢方薬を服用する患者さんは多いです。場合によっては漢方薬の注射、点滴もします。また手術・放射線治療・抗がん剤治療は副作用が強く体力を消耗し、免疫力が下がり、癌の転移や再発がおこりやすくなるので西洋医学の治療を受けながら漢方薬を併用する事が癌の一番理想的な治療法であると考えます。
癌の患者の方には、癌の種類、転移、再発、体質などによって漢方が違いますが、癌治療の漢方薬は下記の効能があります:
1、全身の体力と免疫力を高める。
2、内臓機能と造血機能を強める。胃腸機能と消化機能を高める。
3、癌細胞を溶かし、流すことによって癌細胞の増殖を抑制する、腫瘍を小さくする。
4、放射線治療・抗がん剤治療の副作用を軽減する。
四、癌治療後の再発、転移の予防対策
手術や抗がん剤治療後に「癌は無くなった」や「もう大丈夫」と思う人は多いでしょう。癌が再発、転移するかどうかのカギは免疫力と体力の回復なので、本来ならば数年から数十年間は予防対策をとらなければなりません。やはり体力、免疫力、内臓機能、胃腸機能などの「抗がん力」を高める漢方薬の服用は必要だと強く思います。また遺伝性と家系性の強い乳がん、大腸がん、すい臓がんなどの患者を持つ家族の方や治療後または腫瘍マーカーが高くなっている方などには癌予防の漢方薬の服用を強く勧めたいです!