「子宮筋腫が改善」

20代女性

10年前、15才の時に腎臓の病気で、当薬局に初めて来局され、漢方の服用を始めました。現在、腎臓に関して症状は安定していますが、一昨年の7月に腹痛で病院を受診。卵管が、3センチくらい腫れており、入院しましたが、抗生剤で卵巣の炎症は、良くなりました。それから、定期的に婦人科で検査を受けていましたが、腹痛や生理時に血の塊などがあった為、腎臓の機能だけではなく、血の巡りの改善や免疫力UP、体内の湿や瘀血を取る漢方薬を服用することにしました。昨年1月に、また腹痛の為、病院で検査をしたところ、卵管と卵巣が腫れており、4月になって、筋腫が7センチほどになっていると、当薬局にご相談がありました。それから、先生とのカウンセリングで、日々の生活のアドバイスなどを受けながら、毎日、漢方薬の服用を続け、筋腫は今年の1月には、4センチほどの大きさになり、先月末には、子宮のMRI検査で、筋腫が見当たらなかったそうです。現在、女性は県外にお住まいで、先日、お母さまがご来局になられたのですが、大変喜ばれておりました。この2年間、漢方を毎日、まじめに服用し、全身のバランスを整えたことが、今回の子宮筋腫の改善に繋がったのかもしれません。

二名の改善例

 11月に入り、早くも残り二ヶ月となりました。寒さ本番を迎える今月二日には、二名が改善した喜びを語ってくれました。

 一人目は70代の女性です。この方は平成17年7月に約三ヶ月間ほど全身の痒みや湿疹で夜が酷い時に漢方薬を服用していましたが症状が落ち着いたので、その後の漢方薬服用はずっと休んでいました。                それからちょうど一年前の令和3年11月はじめに久しぶりに来局した時には、睡眠不足で(4時間くらい)漢方薬を再び飲み始め、約半年間で睡眠時間は改善されていき(今年9月の段階で7時間睡眠)、その間にも頻尿や舌黄、ヘモグロビンの数値改善などに対応しながら漢方薬を服用し続けていました。二日に来局した時には「狭心症の症状は服用期間に一切の発作もなく、カテーテル準備の話まで出ていたのに主治医が“大丈夫”の太鼓判を押してくれましたょ」と笑顔で教えてくれました。

 もう一人の80代女性は今年9月に「10年来の腰痛が酷くなり歩けない」と連絡があり、急きょ腰痛用の漢方薬を中心に切り替えました。それまで本人は整骨院や整体などに通っていましたが夏ころから「新たに右腰を痛められた」と言って違う整体に通い始めていました。それでも治まらず寝込むほどになっていましたが、漢方薬を服用し続け今月二日には自分で自転車で来局するほど腰痛が改善し「お陰様で腰痛が良くなりましたよ!世の中が明るく見えます!ホントお蔭様」と笑顔で教えてくれました。

 主訴の改善を求めて漢方薬を服用する方の中には、期間中に他の少し気になっていた症状がいつの間にか改善していたという方が多くいます。体質改善をするには、やはり漢方薬が一番の近道だと思います。

ヘバーデン結節と腎臓について

 指の関節の痛みや腫れなどの症状が現れる「へバーデン結節」について、ネットで興味深い記事を見つけましたのでご興味のある方はご覧になってみて下さい。

約500万人が悩んでいる指関節の痛み|「ヘバーデン結節」を改善できる食生活とは

Yahooニュース 2022/8/6

https://news.yahoo.co.jp/articles/5c3bc575a2935101fecd648e983fd70d21d1bf12?page=1

記事によるとへバーデン結節の原因は腎臓と関係が深いとの事。腎臓は血液中の老廃物を尿として体外へ排出するほか、血圧を調整したり、骨の形成や維持に作用する役割も担っています。漢方医学でも、「腎」は生命エネルギーや生殖能力と深い関係があるとされ、腎が衰えると頻尿などの排尿トラブル以外に不妊や精力減退、白髪や腰痛、足腰の衰え、耳鳴り、物忘れなどさまざまな症状が現れるとされています。

「腎」を補うおススメの食材は黒い食べ物です。黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、ひじき、わかめ、こんぶ、黒砂糖などを食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。また、腎を補う漢方薬も昔から数多くありますので、気になる方は漢方薬をお試しになってみるのも良いと思います。

子宮筋腫が消失!?

 夏本番を迎えております。水分補給が大切なこの季節、同時に浮腫みに悩む人も増えてきます。そんな時は、足の指と指の間の根本各所をグリグリ5回ほどずつ押して刺激を与えて下さい。浮腫みだけではなく、足の血流も改善され冷えにも効果的なツボとなっております。

 さて、今回は今月の検査で「子宮筋腫が消えた」と主治医から言われた女性についてご紹介します!

 この方は令和2年3月から自律神経失調症にて漢方薬の服用を開始しました。その後は体調も整い、仕事でのストレス対策や第二子が欲しい等の主訴に対して丁寧に対応していきました。

その年の11月に「第二子が欲しい」を主にし、同時に生理前のPMSも考慮した漢方薬に切り替えると、翌年2月には妊娠成功し秋に無事な出産を迎えました。

今年に入って生理再開時には以前からの子宮筋腫により出血量が多かった為、そちらを主にした漢方薬に切り替えると、今月の検査では主治医から「子宮筋腫が消えています」と言われたそうです。今後の経過をみますが、筋腫が小さくなったことには間違いないと思えるこの結果に喜びを感じました。

夏の養生

 このところ、梅雨に戻ったような天気が続いていますが、中国では7月16日から8月24日の期間を「三伏天」といい、今日から夏が始まると言われています。

 暑い夏には暑さを避けて静かに穏やかに過ごすことが大切とされています。また、暑いからといって体の中も外も冷やし過ぎないようにすること、湿気が体に溜まらないようにすることも大切です。漢方では「冬病夏治」という言葉があり、冬の冷えなどの病気は夏の過ごし方で好転するという考え方があります。反対に言えば、夏に体を冷やし過ぎると様々な不調(特に女性は生理不順や妊娠しにくいなど)を招ねくことになりかねません。

 そこで、今日は夏の過ごし方やおススメ食材などをご紹介したいと思います。

●気を付ける事

朝食をきちんと食べる事(おかゆなどがおススメです)

汗をかいてすぐに冷たいシャワーなどを浴びないようにする

冷たい飲み物・食べ物の飲みすぎに注意する

喉が渇いても冷たい水を急に飲まないようにする

水分はこまめに少しずつ摂る

エアコンの冷風に直接当たらないようにする

目から入ってくる紫外線に気を付ける(サングラスなどで対策)

シャワーで済ませずなるべく湯船につかる

髪を洗ったらすぐに乾かすこと(頭に湿気が溜まると頭痛や頭重になりやすいため)

夜寝る時はお腹を冷やさないように毛布などをかける

●おススメ食材

レンコン(血の熱を冷ます)

豆苗、ゴーヤ(体の熱を冷ます)

緑豆(食中毒予防、熱中症予防)

●食べ過ぎに注意するもの

スイカ、ライチ、マンゴー(いずれもたくさん食べると体を冷やします)

 冷たい物を食べる時は一緒に温かいお茶などを飲んで中和するのも良いかもしれませんね。夏の過ごし方に気をつけて、まだまだ早いですが冬に備えましょう!