漢方で抗がん剤治療後の免疫力を高める

 先日、抗がん剤治療を受けながら漢方薬を服用している方が来局されました。 この方は、卵巣がんが見つかり抗がん剤治療を受けていますが、抗がん剤治療後は副作用がひどく、3日間起きられずにご飯もなかなか食べられず、吐き気もひどかったそうです。その後、漢方薬を飲んで食欲も出て、散歩も出来るようになりました。今後も抗がん剤治療が続くので、漢方薬で体力・免疫力を高めて少しでも抗がん剤の副作用が軽くなるようにお力添えできればと思います。

原因不明の顔の痒みが改善!

 今回は原因不明の顔の痒みに悩んでいた女性が改善した事例ついて、嬉しい報告がありました。

 この女性は実は4~5年前に当薬局にて指の関節の痛みで漢方薬を服用していましたが、痛みが消えたので漢方薬の服用を卒業した方でした。今年に入ってから原因不明の顔の痒みに悩まされ、病院での血液検査では肝機能なども異状なく、皮膚科からは細菌や感染症に効く薬とアレルギーに効く薬を半年くらい服用していましたが一向に良くならず、症状はむしろ悪化してきたそうです。

 今年6月に当薬局を思い出してくれ久々に来局すると、とても疲れた顔をしていた印象を受けたのを覚えています。そこでまずは詳しいカウンセリングの後に15日分の漢方煎じ薬を渡すと、きちんと服用を続け、次のカウンセリングの時には身体の気になる症状に合わせながら(例えば便秘気味や舌苔など)漢方薬も微調整して一ヶ月分を渡すと、やはりきちんと服用を続けました。

 およそ三ヶ月後の先月末に来局した時には明るい表情で「おかげ様で痒みが治まり、病院の薬も半分以上減りました。飲まなくてもいい位と言われたけど、一応薬は貰って来たの」と教えてくれました。漢方薬も“とどめ”として一応一ヶ月分の依頼を受けお渡しすると「これで安心して過ごせるわ」とにこやかに帰られました。

 やはり漢方薬での体質改善は、まずは3~4ヶ月間の服用としています。きちんと続けることにより、高い効果を発揮することから、同時に食生活など生活習慣も気を付けることにより更なる高い効果を発揮しやすくなります☆彡

アトピー性皮膚炎の症状が改善!

今日は、約8カ月間煎じ薬を服用してアトピー性皮膚炎の症状が改善された方についてご紹介いたします。この20代の女性は、小さいころからずっとアトピー性皮膚炎で皮膚科の治療を受けていらっしゃいました。軟膏と漢方薬も出してくれる皮膚科に通い少し症状は楽になったそうですが、根本的に体質を改善されたいということで今年1月に当薬局にご相談にいらっしゃいました。

 最初のご相談ではアトピー性皮膚炎に加えて、アレルギーの症状や便秘などもあり、皮膚は一年中痒くて赤くなっていました。そこでまずは便秘を改善し体の中の毒素を出す漢方薬を服用開始しました。その後、約20日後にご来局の際にお話を伺うと、皮膚の感覚が少し変わってきて汗が出るのを感じるというお話でしたので、新陳代謝を高める為に少し漢方薬の内容を調整しました。

 3か月後には、まだ赤みがありましたので体の熱を冷ます漢方薬に調整し、その後もご相談に合わせて漢方薬の内容を少し調整しながら継続して服用しました。9月になって8カ月ぶりに皮膚の写真を比べると、赤みも消え皮膚のキメも細かくなってキレイになってきました。ご本人は、漢方薬以外にも食事や使用する石鹸などにも気をつけていらっしゃるそうですが、漢方薬がとても合っているとおっしゃっていました。同じように皮膚で悩んでいる方のお役に立てればと、ブログに載せることも快諾してくださいました。皮膚の症状でお悩みの方は、手間はかかりますがぜひ煎じ薬を一度お試しになってみて下さい。

【服用前】

【服用後】

ヘバーデン結節と腎臓について

 指の関節の痛みや腫れなどの症状が現れる「へバーデン結節」について、ネットで興味深い記事を見つけましたのでご興味のある方はご覧になってみて下さい。

約500万人が悩んでいる指関節の痛み|「ヘバーデン結節」を改善できる食生活とは

Yahooニュース 2022/8/6

https://news.yahoo.co.jp/articles/5c3bc575a2935101fecd648e983fd70d21d1bf12?page=1

記事によるとへバーデン結節の原因は腎臓と関係が深いとの事。腎臓は血液中の老廃物を尿として体外へ排出するほか、血圧を調整したり、骨の形成や維持に作用する役割も担っています。漢方医学でも、「腎」は生命エネルギーや生殖能力と深い関係があるとされ、腎が衰えると頻尿などの排尿トラブル以外に不妊や精力減退、白髪や腰痛、足腰の衰え、耳鳴り、物忘れなどさまざまな症状が現れるとされています。

「腎」を補うおススメの食材は黒い食べ物です。黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、ひじき、わかめ、こんぶ、黒砂糖などを食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。また、腎を補う漢方薬も昔から数多くありますので、気になる方は漢方薬をお試しになってみるのも良いと思います。

子宮筋腫が消失!?

 夏本番を迎えております。水分補給が大切なこの季節、同時に浮腫みに悩む人も増えてきます。そんな時は、足の指と指の間の根本各所をグリグリ5回ほどずつ押して刺激を与えて下さい。浮腫みだけではなく、足の血流も改善され冷えにも効果的なツボとなっております。

 さて、今回は今月の検査で「子宮筋腫が消えた」と主治医から言われた女性についてご紹介します!

 この方は令和2年3月から自律神経失調症にて漢方薬の服用を開始しました。その後は体調も整い、仕事でのストレス対策や第二子が欲しい等の主訴に対して丁寧に対応していきました。

その年の11月に「第二子が欲しい」を主にし、同時に生理前のPMSも考慮した漢方薬に切り替えると、翌年2月には妊娠成功し秋に無事な出産を迎えました。

今年に入って生理再開時には以前からの子宮筋腫により出血量が多かった為、そちらを主にした漢方薬に切り替えると、今月の検査では主治医から「子宮筋腫が消えています」と言われたそうです。今後の経過をみますが、筋腫が小さくなったことには間違いないと思えるこの結果に喜びを感じました。

夏の養生

 このところ、梅雨に戻ったような天気が続いていますが、中国では7月16日から8月24日の期間を「三伏天」といい、今日から夏が始まると言われています。

 暑い夏には暑さを避けて静かに穏やかに過ごすことが大切とされています。また、暑いからといって体の中も外も冷やし過ぎないようにすること、湿気が体に溜まらないようにすることも大切です。漢方では「冬病夏治」という言葉があり、冬の冷えなどの病気は夏の過ごし方で好転するという考え方があります。反対に言えば、夏に体を冷やし過ぎると様々な不調(特に女性は生理不順や妊娠しにくいなど)を招ねくことになりかねません。

 そこで、今日は夏の過ごし方やおススメ食材などをご紹介したいと思います。

●気を付ける事

朝食をきちんと食べる事(おかゆなどがおススメです)

汗をかいてすぐに冷たいシャワーなどを浴びないようにする

冷たい飲み物・食べ物の飲みすぎに注意する

喉が渇いても冷たい水を急に飲まないようにする

水分はこまめに少しずつ摂る

エアコンの冷風に直接当たらないようにする

目から入ってくる紫外線に気を付ける(サングラスなどで対策)

シャワーで済ませずなるべく湯船につかる

髪を洗ったらすぐに乾かすこと(頭に湿気が溜まると頭痛や頭重になりやすいため)

夜寝る時はお腹を冷やさないように毛布などをかける

●おススメ食材

レンコン(血の熱を冷ます)

豆苗、ゴーヤ(体の熱を冷ます)

緑豆(食中毒予防、熱中症予防)

●食べ過ぎに注意するもの

スイカ、ライチ、マンゴー(いずれもたくさん食べると体を冷やします)

 冷たい物を食べる時は一緒に温かいお茶などを飲んで中和するのも良いかもしれませんね。夏の過ごし方に気をつけて、まだまだ早いですが冬に備えましょう!

漢方煎じ薬で検査結果と耳鳴りが改善しました

 まだ7月になったばかりですが毎日暑い日が続いておりますね。

 今日は血糖値やヘモグロビンA1c、さらに耳鳴りも改善された60代の男性についてご紹介します!

 この方は血糖値や血圧が高く、耳鳴りなどもあり1年半ほど前から顆粒の漢方薬をお飲みになっていました。今年の3月からは夜の頻尿も気になるということで、顆粒の漢方薬から煎じ薬に変えました。先週ご相談にいらっしゃってお話を伺うと、煎じ薬にしてから体調も良く、耳鳴りが軽くなった他、健康診断で血糖値やヘモグロビンA1cなどの項目が正常値になったとご報告をいただき、「煎じ薬はスゴイですね!」と言われました。

 煎じる手間はかかりますが、お一人お一人の体質や症状を伺って調合できるのが煎じ薬の良いところです。また、煎じる際の匂いにも効果があると言われています。

不眠と血糖値が改善!

今日は不眠と血糖値が正常になり病院での検査が無くなった女性について、改善の報告をします!

 この方は平成17年7月に長引く風邪で咳が酷く、当薬局の漢方薬を一ヶ月間服用で完治、翌年7月には全身の湿疹、痒みで夜も眠れぬ日々を過ごしていましたが、当薬局の漢方服用で改善していました。

 昨年11月に「不眠と血糖値が高いので治したくて来ました。久しぶりですが、また助けて下さい」と言われ、漢方薬を服用開始。途中、季節の変わり目の不調や食欲不振、足の痛み等がありましたが、その時々の体調や症状に合わせて少しずつ処方を変え、きちんと服用していました。

今日は来局の時から明るい笑顔で来局し、お話を伺うと不眠や血糖値が改善され、病院で「血糖値が正常値になったので病院には来なくてOK」のサインをいただいたそうです。

患者さんの主訴を汲み取り、その方が抱えるストレスや不調を改善する為の“源”を見極める漢方治療は、改善への近道といえるでしょう。

耳鳴りが軽くなりました!

今日は耳鳴りでお困りの94歳の女性が来局されました。

この方は今年の2月から耳鳴りがし始め、耳鼻科では「年齢のせいです」と言われましたが、新聞で「耳鳴りに漢方薬が効く」という記事を見て3月に初めて来局されました。

来局された時は、耳鳴りが気になって眠れなくなり、頭が重い感じもありました。お話を伺い舌などを拝見すると、腎臓と肝臓、すい臓が弱っていると感じました。

漢方医学では耳は「腎」と関係があると考えますので、腎臓を強める漢方薬をご本人に合わせて調合しこの日から飲み始めました。

今日、ご本人と娘さんが来局され、今は波がありますが耳鳴りはだいぶ軽くなってご本人も耳鳴りの事があまり気にならなくなったそうです。

この方は来月95歳になられるそうですが、とてもお元気で若々しく見えます。スタッフが気になって元気の秘訣を聞いたところ、発酵食品や肉や魚なんでもよく食べるそうです。また、近くに娘さんが住んでいますが、今は一人暮らしでお料理や身の回りのことをご自身でされています。自分でできることは自分ですることも元気の秘訣なのですね。いつまでもお元気でいてください!

妊娠のご報告をいただきました!

 

4月に入って急に暖かくなりました。あっという間に桜も満開になって、気持ちも明るくなりますね。

そんななか、薬局にも嬉しいお知らせが届きました。今月になって、3名の方から妊娠のご報告をいただきました!年齢は30代前半から40代前半の方ですが、皆さん漢方薬をお飲みになられて1年から3年程です。

漢方薬を飲んでから生理周期が整ったり、冷えや不調が改善された、不妊治療で良い卵子が採れたというお声をいただきました。皆さんに共通していることは、これまで不妊治療を受けられていましたが、不妊治療を少しお休みして漢方薬で体を整えたことが今回の妊娠につながったということです。日々お仕事や家事やいろいろなことを頑張って、自分の事は後回しという方が多いと思います。少し遠回りに感じるかもしれませんが、まずはご自身のお体を労わることが大切なのですね。漢方薬もそのお手伝いができてうれしく思います。

今後は、つわりなど体調に合わせて漢方薬も調整していく予定です。無事のご出産をお祈りしております!